ロコモティブシンドロームとは

~ロコモとは~

「ロコモティブシンドローム」の略で、「運動器の障害によって、移動機能が低下した状態」と定義されています。

「運動器」とは、筋肉や骨・関節、それらを制御する神経のことで、「移動機能」とは歩行や立ち座り、走るなどの生活に必要な移動にかかわる体の動きのことです。

 

~ロコモ・チェック 7~

自分がロコモかどうか、みてみましょう

□ 片足立ちで靴下をはけない

□ 家の中でつまづいたりすべったりする

□ 階段を上がるのに手すりが必要である

□ 家のやや重い仕事が困難に感じる(掃除機や布団干し)

□ 2kg以上の買い物をして、持ち帰るのが面倒である

□ 15分以上歩くときに途中で休憩をいれる

□ 横断歩道を青信号でわたりきることができない

 

~ロコモかな。と思ったあなた~

今よりも10分だけ多く体を動かずことが、ロコモ予防につながります

例えばこんなことを習慣にとりいれてみませんか?

  • 食事や休憩、仕事や会議中に、背もたれに背中をつけない
  • テレビを見ながら、ロコモ運動やストレッチをする
  • 自転車や徒歩で通勤、外出する
  • 歩幅を大きくして、意識して早く歩く
  • 掃除や洗濯はキビキビ動いて、間でストレッチをする
  • いつも使うスーパーより、遠くの店へ歩いて買い物に行く
  • 休日は、家族や友人と外出を楽しむ

~今日からできるロコトレ~

バランス能力をつける「片足立ち」

テーブルやしっかりしたイスに片手でつかまって、片足立ちをする

 左右1分間ずつ。1日3回を目安にしましょう。

 支えが必要な人は、両手をついて安全に行いましょう

 

下肢の筋力をつける「スクワット」

肩幅よりやや広めに足を広げます

つま先は30度ほど広げます

膝がつま先より前に出ないように、お尻を後ろに引くようにゆっくり体を沈めます

膝が90度より少し深めになったら、静かに立ちます

スクワットができない時は、テーブルとイスに腰掛け、テーブルに手をついて立ち座りを繰り返すことでも、運動ができます

 深呼吸をするペースで、5回から10回します

 1日3回を目安に行いましょう

 

~健康寿命とは~

健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。

誰もが最後まで、健康でいきいきとした生活を送りたいものです。

ロコモが進むと、普段の生活を送ることがむずかしくなってきて、介護が必要な状態になります。

また、65歳以上の高齢者が要介護状態になる原因の約1割は、転倒・骨折です。

ロコモを予防して、寝たきりにならないようにしましょう。