熱中症について

「熱中症」とは暑い環境で生じる健康障害の総称です。

体温を調節する機能が狂ったり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたりすることによって、めまいや頭痛・けいれん・意識障害などの症状が起こります。

真夏の気温が高いとき以外にも、急に気温が上がる5月の時期や、梅雨の晴れ間や梅雨明けの蒸し暑い時期にも、熱中症はみられます。

死に至る可能性のある病態です。

予防法を知っていれば防ぐことができます。

応急処置を知っていれば救命できます。

         熱中症の重症度分類

 

熱中症を表のようにⅠ度からⅢ度に分類すると、

Ⅰ度の症状があれば、すぐに涼しい場所へ移し体を冷やすこと、水分を与えることが必要です。

そして誰かがそばに付き添って見守り、改善しない場合や悪化する場合には病院へ搬送します。

Ⅱ度で自分で水分・塩分を摂れないときや、

Ⅲ度の症状であればすぐに病院へ搬送します。

★救急車を待っているあいだにも、現場で応急処置をすることで症状の悪化を防ぐことができます。

★熱中症は命に関わる危険な症状です。甘く判断してはいけません。

 

現場でできること

  1. 涼しい室内、または風通しのよい木かげなどに移す
  2. 衣類をゆるめ、足を高くして寝かせる
  3. 冷タオルなどで体を冷やす
  4. 皮膚が冷たくなっているときは毛布などで体を保温する
  5. 水やスポーツ飲料、塩をひとつまみ入れた水などで、水分を補給する
  6. 解熱剤は使わず、自然に熱が下がるのを待つ