胃・十二指腸炎

胃炎、十二指腸炎とはどんな病気?

感染、ストレス、損傷、ある種の薬、免疫系の病気など、様々な要因によって起こる胃や十二指腸の粘膜の炎症です。

 

症状

腹痛や腹部不快感などで、ときに吐き気や嘔吐などがみられます。

 

診断

多くの場合患者さんの症状で可能ですが、他の病気ではないことを確認するためには、胃内視鏡検査が必要です。

 

治療

胃酸を抑え、粘膜を保護するお薬を使用します。

 

胃炎の種類

非びらん性胃炎は、さまざまな胃十二指腸の粘膜所見が見られます。粘膜の発赤、萎縮、腸上皮化生など様々な状態があります。

びらん性胃炎は、胃の粘膜の炎症と粘膜表層が剥げる「びらん」が起きた状態です。典型的には、多くのびらん性胃炎は、急激に発生します。

急性胃粘膜病変(AGML)は、突然の上腹部痛や吐血、下血で発症することが多い急性の粘膜障害です。潰瘍やびらんがあり、出血が見られることもあります。基本的に、胃十二指腸潰瘍の治療をおこないます。

 

お薬

胃粘膜保護剤

胃酸分泌抑制薬

ヒスタミンH2受容体拮抗薬やプロトンポンプ阻害薬などがあります。

胃炎がヘリコバクター・ピロリ菌によるものであれば、抗生剤を1週間内服する「除菌」をおこないます。