眠りは食事や運動と同様に、健康を維持するためにとても大切です。
体内時計は、夜になると体と心を昼の活動から夜の休息の状態に切り替えて、自然な眠りへ導くようにリズムを刻んでいます。
しかし、乱れた生活習慣により、このリズムも乱れてしまいます。
より良い眠りのためには生活習慣を整え、体が正常なリズムを刻むようにすることが大切です。
起きたら朝の光を浴びている
人の体には体内時計があり、1日のリズムを刻んでいます。
朝の光を浴びると体内時計がリセットされ、活動モードになります。
また、睡眠を促すホルモンのメラトニンが光を浴びてから寝るころの時間(約16時間後)に出るようになります。
朝ごはんを毎日食べている
朝からしっかり噛んでご飯を食べることで、脳への信号と胃腸への刺激で心と体が目覚めます。 体内時計は光だけでなく、食事の影響もうけます。
夕方に軽い運動をしている
夕方の軽い運動で体温を上げておくと、数時間後に 体温が下がって、眠りやすい状態になり、寝つきがよくなります。
日中はできるだけ人と会ったり趣味などを楽しんだり、活動的に過ごしましょう。
寝る前にお茶・コーヒー・タバコをとらない
お茶やコーヒーなどに含まれるカフェインは覚せい作用があり、4-5時間は持続します。
タバコに含まれるニコチンも寝つきを悪くします。
30分以上の昼寝をしない
昼食後の20分程度の短い昼寝(仮眠)は、眠気を抑えて作業効率を高めるのに効果的です。
しかし30分以上になると深い眠りに入るので、眠りからなかなか覚めることができず、眠気も残ります。
また、午後3時以降の昼寝は、夜の睡眠を妨げます。
寝る前にパソコンやテレビを見ない
モニター画面の明るい光を見ていると、体が夜と感じられずに、眠りを促すホルモンのメラトニンが 分泌されにくくなります。
携帯電話を見るのも同様で眠りにくくなります。
テレビや動画をみたりゲームをすると脳も興奮してさらに眠りにくくなります。
熱い風呂にはいらない
寝る前にお風呂に入ると1日の疲れも癒され、心身ともにリラックスできます。
しかし熱いお風呂は神経を高ぶらせて逆効果です。
就寝1-2時間前に、ぬるめのお風呂にゆっくり入って体温を上げると、深部体温(体の中心の温度)が下がり、寝つきがよくなり眠りも深くなります。
寝酒をしない
アルコールは寝つきをよくします。
しかしその眠りは浅く、トイレが近くなって途中で目が覚めたりして、睡眠の質が悪くなります。
また、早朝に目が覚めてしまう原因になります。
休日もできるだけ平日と同じ時間に起きる
起床時間の乱れは、体内時計のリズムの乱れの元です。
リズムを崩さないように、休日もほぼ決まった時刻に起きることが理想です。
休日の寝坊も2時間までにしましょう。
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