退院基準、療養解除基準、いわゆる後遺症

1.新型コロナウイルス感染症の概要

2.診断と治療

3.退院基準、療養解除基準、いわゆる後遺症

4.感染対策、ワクチン

更新:2022年8月4日

【退院基準・宿泊療養解除基準】

症状がある人(軽症~中等症Ⅱ)

① 発症日から10日が経過(症状の出た翌日を1として10日目)していること。かつ、薬を使用せず熱がでなくなり呼吸器症状が改善傾向にある状態で72時間経過している場合。

② 症状軽快して24時間経過した後に、PCRやその他の核酸増幅法、抗原定量検査で24時間以上の間隔をあけ、2回の連続陰性が確認される場合。

無症状の人

① 陽性となった検体採取の日から10日間経過している場合。

② 検体採取から6日間経過して、PCRやそのほかの核酸増幅法、抗原定量検査で24時間以上の間隔をあけ、2回の連続陰性が確認される場合。

※ オミクロン株に感染した場合→下段【オミクロンの無症状病原体保有者の療養基準】に記載

重症、人工呼吸器等の治療が必要だった人

① 発症日から15日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合。ただし、発症日から20日間経過までは退院後も適切な感染予防策が必要。

② 発症日から20日間経過以前に症状軽快した場合に、PCRやその他の核酸増幅法、抗原定量検査で24時間以上の間隔をあけ、2回の連続陰性が確認される場合。

→ 入院される方へ(佐賀市)

 宿泊療養される方へ(佐賀市)

→ 自宅療養される方へ(佐賀市)

→ 同居の家族の方へ(佐賀市)

新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第5.3版)より

【オミクロンの無症状病原体保有者の療養基準】

感染した株がオミクロン(B1.1.529系統)で無症状者の療養解除基準は、検体採取から7日間を経過し8日目に療養解除になります。

ただし、その後10日間を経過するまでは、検温など体調管理を自身で行い、感染リスクの高い場所にはいかない、会食には参加しない、マスクを着用するなどの感染対策が必要です。

また、途中で発症した場合、その日を0日として「有症状者」としての療養に移ります。

退院後の生活

今までと同じように、感染拡大防止に気を付けつつ、生活やお仕事をされてください。

退院・療養解除後の新型コロナウイルス感染症患者だった人からは、感染が広がることはありません。

軽症〜中等症の人は発症10日後には感染性はなくなり、人にうつすことはありません。

重症だった人も、発症後15日、最長でも発症20日後には感染性はなくなります。

ですから、一般の生活や仕事に復帰するのに、PCRでウイルス遺伝子やまたは残骸の有無を確認する必要はありません。

【濃厚接触者の待期期間

 2022年7月22日から、濃厚接触者の待期期間が変更されました。

さまざまな意見がある変更でしたので、考えてみましょう。

この変更は、現在流行しているオミクロン株が主流になっている間のものです。

基本の待期期間が、7日から5日間(6日目解除)になりました。

また、検査を行えば3日目で解除も可能とされました。

一般の人が社会生活を送ることができるように社会的な配慮で決められた側面が大きくものです。

オミクロン株の潜伏期間は従来株よりも短くなって中央値で2.9日ですが、5日目までに発症する人は82.65%です1)

つまり、17%の人は6日目以降に発症しています。

この人たちは、2日目3日目に検査をすると陰性ということは十分にありえます。

この2割近い人たちをどのように考えるかですが、重症化リスクの高い集団、病院や老人施設、重症化リスクの高い人がいる家庭や企業などでは、従来の決まりでいくのか新しい基準を運用するのか、慎重に運用する必要があります。

1)国立感染症研究所「オミクロン株の潜伏期間の推定:暫定報告」より

【Long COVID・り患後症状

 新型コロナに感染した人のうち、回復した後も数週〜数ヶ月間様々な症状が続く方がいます。

新型コロナウイルス感染症に限らず、今までに分かっているウイルス感染症でも、同様のことは起きていました。

Long COVID(り患後症状)は、4つの病態が複合的に絡み合った(オーバーラップした)病態と考えられています。

① 肺、心臓への恒久的障害

② 集中治療後症候群(post intensive care syndrome:PICS)

③ ウイルス後疲労症候群(post-viral fatigue syndrome)

④ 持続する新型コロナウイルス感染症の症状

頻度の高い症状は、倦怠感、呼吸困難、胸部不快感、咳、嗅覚障害、脱毛(はげ)などがあります。