新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

1.新型コロナウイルス感染症の概要

2.診断と治療

3.退院基準、療養解除基準、いわゆる後遺症

4.感染対策、ワクチン

更新:2021年10月9日

2019年12月中国湖北省武漢市中心に発生した新型コロナウイルス感染症のことを、COVID-19といいます。

【ウイルスについて】

原因のウイルスの名称には、SARS-CoV-2が用いられます。

コロナウイルスには今まで、風邪ウイルスが4種類、それと重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)と中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)が知られていました。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、新しいウイルスで指定感染症です。

【感染経路】

飛沫感染:感染者の飛沫内(つば、咳、くしゃみ)にウイルスが含まれており、ほかの人がそのウイルスを含んだ飛沫を口や鼻から吸い込んだり、目に付着することで感染します。

接触感染:ウイルスで汚染されたものに触ると、その手にウイルスが付着します。それをそのままで口や鼻や目などの粘膜をさわることで感染がおきます。

空気感染:厳密な意味の空気感染はしません。

感染力:初期には一人の感染者から2-3人に移す程度の感染力と考えられていました。変異株であるデルタ株では、その2-3倍(5-9人)と言われています。しかし今まで通りの感染予防策を確実に行うことで、感染は予防できます。

【症状】

潜伏期間(感染から発症まで)は、約5日間で最長14日程度です。

症状:発熱、咳、倦怠感、筋肉痛関節痛、呼吸困難がみられます。

頭痛、喀痰、下痢、嗅覚味覚障害など多彩な症状があります。

新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第5.3版)より

 【経過】

無症状者:感染者の全員が発症するわけではなく、無症状で経過しウイルスが体内から排除される人もいます。

軽症者は、約8割と考えられ、1週間前後で症状は軽快します。

進行する、画像で肺炎が認められたり、酸素の取り込みが落ちたりします。

典型的には1週間を過ぎて、息苦しさや酸素の取り込みが落ちる人が2割ほどいます。

重症者は、3-5%で10日ほどで病状が進み集中治療が必要になります。

残念ながら、回復せずにお亡くなりになる方もいます。

いづれも、ワクチンが普及する前の全年代を合わせての数字です。

新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第5.3版)より

 【重症化リスク因子】

高齢者、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、2型糖尿病、慢性腎臓病、高血圧、肥満(BMI30以上)、脂質異常症、喫煙、がん(悪性腫瘍)、免疫不全(移植後免疫抑制状態)、妊娠後期などの方は、新型コロナウイルスに感染した場合による重症化するリスクがあります。

新型コロナウイルス感染症診療の手引き(第5.3版)より